ハーフな俺。後編(完結)
「俺が小学校に上がってからは、親父の書斎にあった、日本語の本を片っ端から読み独学し続けた俺。
時には、陸の両親に頼み親父のいないところで、日本語を教えてもらったりもしていた。
最初は、いつか母親が帰ってきたら、褒めてもらえるかもと子供ながらに期待してたんだと思う。
けど、小3くらいのとき、中学生らが俺のところに来て、俺の母親が不倫をして俺と親父を捨てたと言い出した。
そいつは親父の会社の社員の息子で、何度か会った事はあった奴だったんだ。
その時初めて頭の痛さに耐えられず、倒れたことがあった。
それからは日本語や日本人に嫌悪感を抱くようになっていて、頭痛を引き起こすことが度々あった。」
今も癖でコメカミの辺りを擦っている俺がいる。