ハーフな俺。後編(完結)
ルイの心が私たちから離れていってしまった気がして、
なんとも言えない、やるせない想いが募る。
あれから、しばらくは誰もその事に触れようとはしていなかった。
そんな状態に耐えかねたマリアが私についに口を開く。
「ねぇ、リサ。
あんた達一体何があったの?
あの日、デートしてから、ルイの豹変振りと言ったら・・・・
まるで・・・別人じゃない。
生気のカケラもなくなってしまったみたいじゃないっ!!」
確かに今のルイは、私がルイに初めて会った頃の冷めた目をしている。
理由は明らかだけど、私が言うべきかは分からない。
だから、私は
「今は・・・ただそっとしておいてあげたい。
私に出来ることは・・・何も無ぃ・・・から。」
そう口にした途端、私の中で何かが弾けた気がした。