ハーフな俺。後編(完結)
(とても温かい・・・)
マリアに抱きしめられて、人の温かさがこんなにも
安らぎを与えてくれる事を思い出した。
(そうだっ・・・今のルイには安らげる場所がない・・・
独りで全部抱え込んで・・・・苦しんでる)
「マリアっ!ありがとう。
私ねっ、ルイのために出来ること見つけたっ。
私にとって、友達って安らぎなんだっ!
この夏、私たちと一緒に馬鹿して笑って、
そんな事をしてたときのルイ、楽しそうだったよねっ。
あれは、嘘じゃなかったよねっ!?
ルイにとってもきっと友達ってそんな存在だったはずだよねっ!
ルイがまた笑えるように、私っ安らげる場所になる。」
皆でカラオケで歌いまくってた時、ゲーセンで皆でプリクラとった時、ケーキ食べに行った時、
それから夏に皆で海に行った時・・・
あの時のルイの笑顔は幻じゃなかった。
また見たい・・・
その時は、その想いだけが私を動かしていたんだ。