ハーフな俺。後編(完結)
「ルイっ、おはよう。
飯食いに行くかっ?」
毎朝同じ言葉をかけてくる陸。
何も答えない俺。
「俺、先行ってるから、後で来いよっ!」
そう言って部屋を出て行った陸。
何も聞いてこない陸。
俺が今まで、どんな状態でも、どんな事をしてても側にいてくれてた陸。
それさえ、俺は全て置き去りにしていく・・・
全て無かったことに・・・
それだけが、俺自身が崩れてしまわないようにする術だから。