ハーフな俺。後編(完結)
寮の外へ出ると、成瀬サンが吸っていたタバコを消して、こちらに向かって来た。
「三原サン。こんにちは。
荷物は乗せますので、先に車に乗っててください。」
「あっ、すみません。
お願いします。」
お言葉に甘えて、先に助手席に乗り込んだ私。
荷物をトランクに入れてから、成瀬サンも運転席に乗り込んだ。
「今日は成瀬サンが運転してくださるんですね。
お手数をおかけして申しわけありません。」
とお詫びした。
「三原サン、あなたは日本語が本当にお上手だ。
ついつい留学生だと言うことを忘れてしまいそうになりますね。」
と成瀬サン。