ハーフな俺。後編(完結)
「どんな理由であったとしてもいいですよ。
ただ、1つ聞かせてください。
三原サン、この留学は意義のあるものでしたか?」
その成瀬サンの言葉に、下を向いていた顔を上げて、
「はい、私の人生の中で素晴らしいものになりました。」
と胸を張って答えることが出来た。
「そうですか、それなら結構です。」
それだけ言って、成瀬サンは私語をやめた。
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空港について、再びお礼を言い成瀬サンと別れた。
(さようなら、日本。さようなら、皆。
さようなら・・・ルイ。)
もう泣かないって決めたのに、
飛行機の中、色んなことを思い出して1人涙を流した私。
こうして私の日本留学は私の初恋と共に終わりを告げた。