ハーフな俺。後編(完結)
「リサの家庭の事情って何だよっ?
マリア知ってるんだろっ?」
と陸。
「言えない・・・ごめん。」
申し訳なさそうなマリア。
「言えないって何だよ・・・俺らはよぉ。
あいつにとって、何だったんだょ・・・」
クラス中がリサの不在に動揺を隠せない様子。
と、急に何か思い立ったように、立ち上がるマリア。
マリアの向かった先は俺の目の前。
「何だよ?」
「ちょっと来て・・・」
そう言って俺の腕をひっぱって無理やり教室から連れ出す。