ハーフな俺。後編(完結)
俺にはちゃんと在ったんだ、
もう半分の俺が・・・
俺が望めばいつもそこに・・・
そこまで考えて、俺は母に言う。
「話してくれてありがとう。
それから、俺を産んでくれてありがとうございました。」
そう言って母に頭を下げた俺。
「ルイ・・・
もう一度あなたをこの腕で抱きしめさせて欲しい。」
そう母はいい、俺を力強く抱きしめた。
「こんなに大きくなったのね・・・
こんなに・・・リトルチーフ・・・・」
母は俺を抱きしめながら、肩を震わせ、声を殺して泣いた。