ハーフな俺。後編(完結)
薄手のカーデを羽織って、階段を駆け下りた。
スニーカを履き、鍵と財布を持って外へ出る。
(えっ・・・・・・・)
玄関のポーチには、思っても見なかった人が立っていた。
「ル・・ィ・・・」
「よぉっ!」
そう言ってルイは私に片手を上げた。
「ど・・して・・ルイがここに?」
行き成りのことで頭の中が真っ白になっている私。
「今朝こっち着いた。」
とルイ。
「そう・・・あっ、何も言わずに先に帰ってきてごめんね。
ちょっと体調壊しちゃって・・・・」
私はそう言った。