ハーフな俺。後編(完結)
「ル・・イ・・・
おばあちゃんが、私に会いたいって。
私に会いたいって・・・ぅっぅぅう・・・ぅわーん。」
声を上げて子供のように泣いた。
「ずっと・・ヒクッ ずっと会いたくて・・・ヒクッゥゥッ」
そう言った私の肩を抱き寄せて、
「あぁ。」
髪の毛にキスをくれたルイ。
「リサ、俺と一緒におばあさんに会いに行こう。」
そう言ってルイは立ち上がって私に言った。
「ぅんっ。ありがとう。」
そう言って笑顔になれた私。
「ずっとお前のその笑顔が見たかった・・・」
そう言ったルイの顔がゆっくりと近づいてきて、私は目を閉じた。
とても優しいキス。
(神様・・・ありがとう)
心の中でそう思った私。
桜の花びらが私たちを祝福してくれているかのように
真っ白な雪のように風に舞っていた。