ハーフな俺。後編(完結)
ぞろぞろ生徒が集まってきた。
チャイムがなり、担任が入ってきた。
「よぉーしっ。今日がテスト最終日だっ。
準備はいいかぁーっ!!」
ガラッ
「よっしゃー、間に合ったーっ!」
寝癖がついたままの陸がガッツポーズを作って、教室に飛び込んできた。
「いやいや、大西ーっ!間に合ってないからなっ。
テストの日に遅刻とは、いい度胸だなっ。
さぞかし高得点を期待できるんだろうな?」
そう厭味を言った担任に、
「もちろんっすっ。任せてくださいよっ!」
と気づかず普通に答える陸。