愛のない結婚のはずが、御曹司は懐妊妻に独占欲を放つ【憧れの溺愛シリーズ】
「意外と和風の味付けにも合うんだな」
「ですよね。わたしも、組み合わせや味付け次第では和食にも使えるなって思っていて……。大葉やネギみたいな感覚でもっと日本でも気軽に使えるようになればいいのに、―――あ、すみません……」
「なんで謝る」
「だって……訊かれてないことまで一人でペラペラと……呆れましたよね?」
「いや、呆れてはない。楽しそうだなとは思ったが」
「わたし、ハーブの話になるとつい相手の反応を見ずに話し続けちゃって……それがダメなところだって分かっているんですけど……」
「別にダメじゃない。前にも言っただろう?自分の知らないことを知るのは愉しい。それに好きなものについて語るのは悪いことじゃないし、聞いていても楽しいものだ」
「本当ですか…?」
「ああ、本当だ」
「良かった…!」
ほっと撫でおろした胸がすぐにピョコンと跳ね上がった。伸びてきた手に頬を包まれたのだ。
「だが、無理をするのは良くない。好きなものに一生懸命なのはいいが、体調には気を付けて。今もまだあまり顔色が良くない」
親指の腹で頬を撫でられながら、いつもよりも低いバリトンボイスに諫められる。
「ですよね。わたしも、組み合わせや味付け次第では和食にも使えるなって思っていて……。大葉やネギみたいな感覚でもっと日本でも気軽に使えるようになればいいのに、―――あ、すみません……」
「なんで謝る」
「だって……訊かれてないことまで一人でペラペラと……呆れましたよね?」
「いや、呆れてはない。楽しそうだなとは思ったが」
「わたし、ハーブの話になるとつい相手の反応を見ずに話し続けちゃって……それがダメなところだって分かっているんですけど……」
「別にダメじゃない。前にも言っただろう?自分の知らないことを知るのは愉しい。それに好きなものについて語るのは悪いことじゃないし、聞いていても楽しいものだ」
「本当ですか…?」
「ああ、本当だ」
「良かった…!」
ほっと撫でおろした胸がすぐにピョコンと跳ね上がった。伸びてきた手に頬を包まれたのだ。
「だが、無理をするのは良くない。好きなものに一生懸命なのはいいが、体調には気を付けて。今もまだあまり顔色が良くない」
親指の腹で頬を撫でられながら、いつもよりも低いバリトンボイスに諫められる。