愛のない結婚のはずが、御曹司は懐妊妻に独占欲を放つ【憧れの溺愛シリーズ】
初恋と懐妊
[1]
妊娠判明からひと月。妊娠三か月のわたしはつわりの真っ最中だ。
食べ物のほとんどを体が受け付けず、口に入れようという気持ちになれない。特に炊き立てのご飯と温かい汁物がダメで、少しでも匂いを嗅ぐと「うっ、」となってしまう。
先に妊娠していた妹は『食べつわり』だと聞いたから、姉妹でも全然違うらしい。
キッチンに立つのが辛いわたしのために、祥さんは家事代行会社に料理も依頼してくれた。おかげで食事に困ることはないし、身体的にも楽。
料理だけでなく、馴染みのない土地で初めての妊婦生活は大変だろうと、買い物は家事代行に頼んでくれるし、妊婦検診の時はタクシーの送迎を手配してくれる。
至れり尽くせりだ。
それなのにわたしの心はなぜか浮かなかった。
妊娠判明からひと月。妊娠三か月のわたしはつわりの真っ最中だ。
食べ物のほとんどを体が受け付けず、口に入れようという気持ちになれない。特に炊き立てのご飯と温かい汁物がダメで、少しでも匂いを嗅ぐと「うっ、」となってしまう。
先に妊娠していた妹は『食べつわり』だと聞いたから、姉妹でも全然違うらしい。
キッチンに立つのが辛いわたしのために、祥さんは家事代行会社に料理も依頼してくれた。おかげで食事に困ることはないし、身体的にも楽。
料理だけでなく、馴染みのない土地で初めての妊婦生活は大変だろうと、買い物は家事代行に頼んでくれるし、妊婦検診の時はタクシーの送迎を手配してくれる。
至れり尽くせりだ。
それなのにわたしの心はなぜか浮かなかった。