愛のない結婚のはずが、御曹司は懐妊妻に独占欲を放つ【憧れの溺愛シリーズ】
[2]
彼は抱えていたわたしをリビングのソファーに下ろすと、「何か飲むか?」と訊いてきた。喉は乾いていなかったけれど、水分はきちんと取った方がいい。つわり中の今、食べ物からの水分補給が減っている分、水分は意識して取るようにしていた。
「祥さんも何か一緒に飲まれますか?」
わたしが訊ね返すと、彼は一瞬考えたのちに「ああ、そうだな」と頷いた。
「じゃあ、少し待っていてください」
ゆっくりと立ち上がってキッチンに向かうと、後ろから彼が追いかけてきた。
「俺が淹れるから寿々那は座っていたらいい」と言う彼に「じゃあ少しだけお手伝いしてもらってもいいですか?」とわたしは言った。
数分後、ソファーに並んで座り、二人で作ったドリンクを口にした彼が「うまい!」と声を上げた。
「お口に合って良かったです」
「レモンの酸味とミントの香りでなんだか気分がスッキリするな」
「口の中もスッキリするので、つわりの時でも飲みやすいんです」
「仕事の合間に飲んだら、いいリフレッシュになりそうだ」
「はい、それは是非」
わたしが作ったのは、『ミントレモンスカッシュ』。
ついさっき、彼が迎えに来る前に摘んでおいた『ミント』と『レモンバーム』。それらをレモンのはちみつ漬けと一緒にグラスにいれ、上から炭酸水をそそいだだけ。
鼻に抜けるフレッシュミントならではの瑞々しい香りとレモンの酸味が、弾ける炭酸と合わさると爽快で、つわりの時でも飲みやすい。このレモンスカッシュを作ろうと思って、温室に行っていたのだ。
彼は抱えていたわたしをリビングのソファーに下ろすと、「何か飲むか?」と訊いてきた。喉は乾いていなかったけれど、水分はきちんと取った方がいい。つわり中の今、食べ物からの水分補給が減っている分、水分は意識して取るようにしていた。
「祥さんも何か一緒に飲まれますか?」
わたしが訊ね返すと、彼は一瞬考えたのちに「ああ、そうだな」と頷いた。
「じゃあ、少し待っていてください」
ゆっくりと立ち上がってキッチンに向かうと、後ろから彼が追いかけてきた。
「俺が淹れるから寿々那は座っていたらいい」と言う彼に「じゃあ少しだけお手伝いしてもらってもいいですか?」とわたしは言った。
数分後、ソファーに並んで座り、二人で作ったドリンクを口にした彼が「うまい!」と声を上げた。
「お口に合って良かったです」
「レモンの酸味とミントの香りでなんだか気分がスッキリするな」
「口の中もスッキリするので、つわりの時でも飲みやすいんです」
「仕事の合間に飲んだら、いいリフレッシュになりそうだ」
「はい、それは是非」
わたしが作ったのは、『ミントレモンスカッシュ』。
ついさっき、彼が迎えに来る前に摘んでおいた『ミント』と『レモンバーム』。それらをレモンのはちみつ漬けと一緒にグラスにいれ、上から炭酸水をそそいだだけ。
鼻に抜けるフレッシュミントならではの瑞々しい香りとレモンの酸味が、弾ける炭酸と合わさると爽快で、つわりの時でも飲みやすい。このレモンスカッシュを作ろうと思って、温室に行っていたのだ。