あなたには責任があります!
 四本柱の牢獄にぎっちり囚われて、身動きが取れない。せめて身体を隠そうと枕をかき寄せた右手の甲を、天史がぐっとつかんだ。
 ハッと身を固くする間に、キャミソールのうえから、背中に温かいものが押しつけられた。
「や、ダメ……」
 どこかで聞いたようなセリフを口にすると、天史の動きが止まった。
 でも背中からぬくもりは離れない。どちらかの心音が、短いリズムで肌をノックする。
「責任、とってくれますよね?」
「ど、どうすればいいの?」
「ぼくと付き合ってもらいます」
 一瞬、美花梨の思考が途絶えた。
「……本気?」
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