冷たい彼氏のホントの気持ち。
「はぁ…はぁ…」
息を切らして立ち止まったところは"立入禁止"と大きく書かれた扉の前だった。
がむしゃらに走ってたどり着いたのは屋上の前。
ここにはいつも大きな南京錠がかかっているのだけど、なぜか今日はそれがなかった。
もしかしたら開くかもしれない。
ドアノブを回すと、簡単に開いてくれた。
ドアをくぐって外に出ると冷たい風が肌を刺した。
今日は1日曇っていて、太陽がない分肌寒くなっている。
季節は冬で12月に入った所。
これから楽しい冬休み、そしてクリスマスが待っているのに、私の心は今日の天気と同じ。
厚い雲に覆われて寒い。
風に当たれば少しは落ち着くんじゃないかと思ったけど、そんな簡単なものじゃなかった。