悪いコの味方!
これからどんなことをふたりでしていくんだろう。
ゆくゆくは…真篠くんがみんなにしていたオトナキラリシーンも経験してしまう…かも!!ちょっと待って。考えていなかった。
それはいつくらい?寒くなったら?暑くなったら?きゃー…どうしよう。ぜんぜんわからない。
世の中の娘さんたちはどうしているの?どういうタイミングでそうなるの?何を準備して、何をしたらいいの?こんなことならちゃんと真篠くんがぜーんぶしちゃうところまで見れてたらよかった。そうしたら見本にしたのに。
…真篠くんが経験値100なら、わたしは0…。
この差は大丈夫?
不安になってきてしまった!
恋って大変。憧れてきゃっきゃしてたらいいわけじゃないのね。
「ゆるるは……シたことある?」
「何を?」
狭いカフェの小さな机を挟んで、もっと近づいて小さな耳にそっと囁く。今日はプリンを食べに来たの。
言葉にするだけで恥ずかしい…。それを真篠くんとすると思うと、空も飛べそう。せめて逃げ出さない自分になりたい。
「悩んでるの?」
「うん…」
「…ある、よ」
「えっと…どなたと?」
「どなたって…私さすがに好きな人とじゃないとできないよ」
それはつまり。
爽やかな笑顔が浮かぶ。
きゃー!ちょっと待って待って!
「牡丹くんと…えー!」
ゆるると牡丹くんって好き同士なのでは?だってだってそうでしょう!
顔が熱くなってきちゃった。