悪いコの味方!
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体調が悪いから休むという連絡が真篠くんからきた。
もしかしてしゃぶしゃぶで当たった…?と不安になって電話をすると「一昨日のことなのにそんなわけないじゃん」と笑っていた。
会いたいなあ。
そんなことを思いながら久しぶりにひとりで登校していると、門の前ですずらんとけーとくんが立っていた。
もしかして良い感じなのでは?
声をかけていいものなのか。邪魔かな。でもスルーしたら変だよね。
迷っていると向こうもわたしを見つけたのか駆け寄ってきた。
「おはようすずらん、けーとくん。今日久しぶりにひとりで学校に来たのー。ちょうど良くてうれしいなあ」
「いや、喜んでる場合じゃないからね」
あれ、なんか怒ってる?
「みゆちゃんの彼氏とは関わらないほうがいいって意味で話してたんだけど、どうなってるの!」
携帯画面を見せられる。
よく見ると教室の黒板に写真が貼られていて、文字も書いてある。
「真篠清香のカノジョのくせに友達のカレシにも手を出す最低女……とは?」
「この写真!手掴まれてたり頭撫でられてたり!笑ってるし!なんなのこれっ」
一昨日のだ。
手は、指輪のサイズの話をしていた時で、頭は…いつだろう。意識すらしてなかった。
「あんたね、ただでさえましーと付き合ってて目つけられてんのに、こーんな写真撮られちゃったら言い訳つかないよ!」
大変なことが起きている。それくらいわたしにもわかる。
「と、とりあえずみゆたんに謝りに行ってワケを話す!でもサプライズだ……あ。だけど平気だ!みゆたんの誕生日昨日だったもんね」
「なんの話?ほら景絃も心配してここまでついてきて面倒なんだよね」