悪いコの味方!
想像と近ければ鏡の前に行って自分の身体に当てて丈感と客観的に見たデザインをチェック。問題がなければ試着室へ。頭の中で持っている洋服との組み合わせがしやすいかも想像しながら最終確認をして、気に入れば購入に至る。
「あ、この服真篠くんに似合いそうじゃない?」
「本当だ、好きそう。…あ、彩夜架、このスカートどう?可愛いよ」
「きゃー理想!」
牡丹くんが見つけてくれて無事に台形のデニムスカートと、牡丹くんが似合うと言ってくれた白いブーツを買った。白いブーツは可愛くてそのまま履いて帰ることにした。今月は2足も靴を買ってしまった…でも後悔はないよ。
「まだ時間ある?」
少しゆっくりとお昼ごはんのうどんと白玉ぜんざいを食べ終わって、時計を見て尋ねてくる。
頷くと、彼はもう一か所行きたいところがあるみたいで立ち上がった。
ごはんは割り勘。おごってくれようとしたから全力で止めた。気が抜けない。
「行きたいところって?」
「今日この近くでさやとちふちゃんが撮影してるみたいなんだ。行きたい?」
「行きたい!」
ミーハー心。この前ちふちゃんの撮影、見てるの楽しかったから。それに、会えるなんて楽しみだなあ。
本当にすぐ近くで行われていて、彼らは真剣にカメラと、その周りのスタッフさんと向き合っていた。
わたしがさっき買ったような台形のデニムスカートを履いたちふちゃんが美しすぎて、ちふちゃんが美脚の為にやっていると言っていたメニューを日常に取り入れようか迷うほど。
そして、その隣の……
「わあ……真篠くん、かっこいー…」
キラキラしている。学校で見るちゃらんぽらんな姿からは想像できない眼差し。