世界が終わるとき、きみを見つける
「五十嵐 吹です。」
吹くん、吹くん。
「吹くん!!よし、吹くん、吹部に入ろう!」
戸惑う吹くん。
当たり前だと思う。だって、知らない先輩に突然勧誘されるんだもの。
乗り気の人がいるなら、それこそ普通じゃない。
「返事はいつでもいいよ。放課後、ここで待ってるから。」
吹くんの大きな瞳が少し揺れて、決心した眼差しが私を貫く。
その圧倒に、息を呑んだ。
「......す。」
肝心な最初の言葉は、衝撃で、でもすごく嬉しい、言葉