世界が終わるとき、きみを見つける
「もーー、まぐれだって!!たまたま!」
「いい加減認めてくださいよ!」
「やだ!ソロ吹かない!!」
いつもに増して頑固な先輩。
むーーという顔をして、実里先輩がこっちに来る。
「コンクールの座席、外側から1st、ピッコロ、2ndだって。先輩との最初で最後のコンクール、隣でソロ聞きたくない?」
先輩、僕が日音先輩の音、好きなの絶対知ってる。
悪い笑顔を浮かべる実里先輩。でもやっぱり聞きたい、先輩のソロ。
「聞きたいです......!」