世界が終わるとき、きみを見つける

「わ、私のソロはやらなくていいの!」

「ええー?でも、私ソロ聞きたいです、先輩の。」

実里先輩が日音先輩をいじる。

最近はこの構図にも慣れてきた。実里先輩がこの後僕を見て「ね、吹くん。」って顔をするのも、僕は知っている。

「日音先輩のソロ、僕も聞きたいです!」

「吹くんまで!!ねえ、二人とも!私、一応先輩なんだけど!」

「先輩はいい意味で先輩らしくないですよね。」

実里先輩に激しく同意する。

パートの中で一番背が小さく、妹気質な日音先輩。

いい意味で親しみやすく、先輩感がない。

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