世界が終わるとき、きみを見つける

なんだこの人、観察力が普通じゃない。

指を見て判断できるなんて、なんて能力だ。

「これ、吹いてみない?」

人が吹いている楽器はちょと......

特に異性が吹いているのはあまりいい気がしない。

渋っていると、まだ名前も知らない先輩が口を開いた。

「あ、これ、体験用だから!変に気にしなくていいよ!」

なんだ、驚いた。

この先輩が吹いていたのかと思った。

「じゃあ、少し......。」
< 4 / 47 >

この作品をシェア

pagetop