世界が終わるとき、きみを見つける
なんだこの人、観察力が普通じゃない。
指を見て判断できるなんて、なんて能力だ。
「これ、吹いてみない?」
人が吹いている楽器はちょと......
特に異性が吹いているのはあまりいい気がしない。
渋っていると、まだ名前も知らない先輩が口を開いた。
「あ、これ、体験用だから!変に気にしなくていいよ!」
なんだ、驚いた。
この先輩が吹いていたのかと思った。
「じゃあ、少し......。」