世界が終わるとき、きみを見つける

3年3組


ここは3年3組。

先輩のクラスだ。

......何故、僕は吹部の部長とふたりきりなんだっけ。

僕が先輩の席に座って、先輩が僕の前に座っている。

謎でしかない。

どうやら、先輩は優等生と呼ばれる類にいるらしい。


あのあと、先輩が「私も楽器取ってきていい?」

と僕に聞き一度音楽室に行った。

「日音(かのん)、珍しいね。あんたが勧誘してくるなんて。」

「おぉ、神白。珍しいな!」

「もう!先生、春乃(はるの)、私だって勧誘くらいするよ!」

とほおを膨らませた。
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