エリート心臓外科医の囲われ花嫁~今宵も独占愛で乱される~
「千春⁉︎」
自分を呼ぶ声とともに、突然、清司郎の部屋の扉がバンと開く。
千春がびくりとして振り返ると、そのまま血相を変えて出てきた清司郎に勢いよく抱きしめられた。
「きゃっ! ……せ、清君⁉︎ ど、どうしたの⁉︎」
千春は目を白黒させながら問いかける。
清司郎がほーと長い息を吐いた。
「どうしたのって……起きたら千春がいなかったから、驚いたんだよ。どこかへ行ったのかと思った」
そう言って心底安心したように千春の頭に頬ずりをしている。
千春は思わず笑みを浮かべた。
「ふふふ、清君ったら心配性なんだから……」
でも自分を見下ろす清司郎の目に、じろりと睨みつけられて慌てて笑いを引っ込めた。
そうだ、自分には前科があったのだ。
はじめて結ばれた日の次の朝、彼が寝ている間に家を出た。
今朝起きて千春がベッドにいないのに気が付いた清司郎が、こんな風に慌てるのは仕方がないのかもしれない。
「あ……あの、朝ごはんを作っていたの」
ごまかすように目を逸らしてそう言うと、その唇にキスが降ってくる。
「ん」
そしてもう一度、ギュッと強く抱きしめられた。
朝になっても昨夜と変わらず甘い清司郎に、千春の頬は熱くなった。
「……朝ごはん、ありがとう。運ぶよ」
「うん」
千春は頷いて、窓の外へ視線を送った。
「ねえ、清君。朝ごはん外で食べない? すごく気持ちよさそう」
休暇を過ごすための別荘だけあってこの建物のリビングは景色が楽しめるよう全面がガラス戸になっている。
そこから外へ向かって段差のないウッドデッキが広がっていて、椅子とテーブルが置いてあった。
そこで湖畔の景色を眺めながら食べたいと思ったのだ。
そうすればきっと、千春が作った簡単な朝食も美味しく思えるに違いない。
「ピクニックみたいじゃない?」
自分を呼ぶ声とともに、突然、清司郎の部屋の扉がバンと開く。
千春がびくりとして振り返ると、そのまま血相を変えて出てきた清司郎に勢いよく抱きしめられた。
「きゃっ! ……せ、清君⁉︎ ど、どうしたの⁉︎」
千春は目を白黒させながら問いかける。
清司郎がほーと長い息を吐いた。
「どうしたのって……起きたら千春がいなかったから、驚いたんだよ。どこかへ行ったのかと思った」
そう言って心底安心したように千春の頭に頬ずりをしている。
千春は思わず笑みを浮かべた。
「ふふふ、清君ったら心配性なんだから……」
でも自分を見下ろす清司郎の目に、じろりと睨みつけられて慌てて笑いを引っ込めた。
そうだ、自分には前科があったのだ。
はじめて結ばれた日の次の朝、彼が寝ている間に家を出た。
今朝起きて千春がベッドにいないのに気が付いた清司郎が、こんな風に慌てるのは仕方がないのかもしれない。
「あ……あの、朝ごはんを作っていたの」
ごまかすように目を逸らしてそう言うと、その唇にキスが降ってくる。
「ん」
そしてもう一度、ギュッと強く抱きしめられた。
朝になっても昨夜と変わらず甘い清司郎に、千春の頬は熱くなった。
「……朝ごはん、ありがとう。運ぶよ」
「うん」
千春は頷いて、窓の外へ視線を送った。
「ねえ、清君。朝ごはん外で食べない? すごく気持ちよさそう」
休暇を過ごすための別荘だけあってこの建物のリビングは景色が楽しめるよう全面がガラス戸になっている。
そこから外へ向かって段差のないウッドデッキが広がっていて、椅子とテーブルが置いてあった。
そこで湖畔の景色を眺めながら食べたいと思ったのだ。
そうすればきっと、千春が作った簡単な朝食も美味しく思えるに違いない。
「ピクニックみたいじゃない?」