エリート心臓外科医の囲われ花嫁~今宵も独占愛で乱される~
「パーティーで清君の周りにいた女の人たち、すごく素敵だった。私もあんな風だったらよかったのに……」

 そう言って頬を膨らませて目を閉じると、清司郎がクックと笑い出す気配がした。

「……? 清君?」

 顔を上げるとニヤリと笑う清司郎と目が合った。

「それは、やきもちか?」

「⁉︎ そ、そういうわけじゃないけど……」

 慌てて言い訳をしようとする千春の唇は——。

「ん……」

 熱い唇に塞がれた。

「ん、ん……」

 そのまま時間をかけてたっぷりと中を触れられる。ようやく解放される頃には千春の身体はすっかり力が抜けていた。
 彼の腕に支えられてぼんやりとする千春の耳に、清司郎が囁いた。

「可愛すぎて、まともに見られなかったんだよ。パーティーへ連れていって他の男に千春を見られるのも嫌だった」

「え? ……ん」

 清司郎の吐息が耳をくすぐるのに耐えながら、千春は反論する。

「ん……そ、そんなの、嘘……」

「嘘じゃないよ。現にパーティーでは目立ってしまっていた。ナンパ目的で声をかけようとする奴らもいたくらいなんだ。俺、気が気じゃなかったよ」

 そんなのありえないという反論が頭に浮かぶけれど、甘い言葉を囁かれて、耳を食むようにされてはもう千春になす術はない。
 大きな背中に回した手で彼のTシャツを握りしめた。

「あ……んっ!」

「本当は、家に閉じ込めておきたいくらいなんだ。千春を誰にも見せたくない」

「あ……せ、清君……!」

「……わかったか?」

 これ以上続けられたらどうにかなってしまいそうで、千春は一生懸命に頷いた。
 清司郎が腕に千春を抱いたまま、耳だけを解放した。

「……清君、今までと全然違うのね……」
< 177 / 193 >

この作品をシェア

pagetop