エリート心臓外科医の囲われ花嫁~今宵も独占愛で乱される~
「俺、外科に入院してる翔太っていいます。体育の授業でぐきっと靭帯をやっちゃって。入院なんて女の子とも遊べないしめちゃくちゃ暇で嫌だったけど、こんな可愛いお姉さんに会えるなら入院も悪くないな」
陽気にそんなことを言って千春の方へ手を伸ばす。千春は少し戸惑いながら握手をした。
「……千春といいます」
たとえ高校生相手だとしても千春はこういうやり取りには慣れていない。
ただの軽口だとわかっていても頬が熱くなってしまうのが自分でもわかった。
口ごもり言葉を返せないままに、千春は手を引っ込めようとする。
でも翔太にギュッと握られてしまい叶わなかった。
翔太が嬉しそうに目を輝かせた。
「本当に可愛いなぁ。今時こんなピュアな子うちの学校にもいないよ。読み聞かせ、俺もお願いしていい? 今夜、夜九時ごろどお? なんて……い、いてて! いて!」
でもそこで後ろから現れたある人物に、はがいじめにされて声をあげる。
千春の手を握っていた翔太の手が離れた。
「読み聞かせの会は、男子高校生はお断りだ」
「げっ! 八神先生! なんだよもう」
清司郎だった。
「翔太、早く足を治して女の子と遊びに行きたいんじゃなかったのか? 無事に退院したかったら千春の半径五メートル以内に近づくな」
「ええ⁉︎ なに言ってんの、どういうこと?」
突然現れた清司郎の存在と彼の言葉に目を剥く千春の隣で、ユキが笑い出した。
「お兄ちゃん、ダメだよ。千春ちゃんは八神先生のお嫁さんなんだよ」
「え⁉︎ そうなの?」
「そうだよ。すっごくラブラブなんで有名なんだから!」
訳知り顔でユキが言う。
その無邪気な言葉に、千春は耳を疑った。もちろんまだ小学生のユキが言うことだから、気にすることないだろうが……。
陽気にそんなことを言って千春の方へ手を伸ばす。千春は少し戸惑いながら握手をした。
「……千春といいます」
たとえ高校生相手だとしても千春はこういうやり取りには慣れていない。
ただの軽口だとわかっていても頬が熱くなってしまうのが自分でもわかった。
口ごもり言葉を返せないままに、千春は手を引っ込めようとする。
でも翔太にギュッと握られてしまい叶わなかった。
翔太が嬉しそうに目を輝かせた。
「本当に可愛いなぁ。今時こんなピュアな子うちの学校にもいないよ。読み聞かせ、俺もお願いしていい? 今夜、夜九時ごろどお? なんて……い、いてて! いて!」
でもそこで後ろから現れたある人物に、はがいじめにされて声をあげる。
千春の手を握っていた翔太の手が離れた。
「読み聞かせの会は、男子高校生はお断りだ」
「げっ! 八神先生! なんだよもう」
清司郎だった。
「翔太、早く足を治して女の子と遊びに行きたいんじゃなかったのか? 無事に退院したかったら千春の半径五メートル以内に近づくな」
「ええ⁉︎ なに言ってんの、どういうこと?」
突然現れた清司郎の存在と彼の言葉に目を剥く千春の隣で、ユキが笑い出した。
「お兄ちゃん、ダメだよ。千春ちゃんは八神先生のお嫁さんなんだよ」
「え⁉︎ そうなの?」
「そうだよ。すっごくラブラブなんで有名なんだから!」
訳知り顔でユキが言う。
その無邪気な言葉に、千春は耳を疑った。もちろんまだ小学生のユキが言うことだから、気にすることないだろうが……。