エリート心臓外科医の囲われ花嫁~今宵も独占愛で乱される~
動きだした心
千春のドキドキ
夜更けの千春の部屋。
ベッドに入っていた千春はコンコンというノックの音に顔を上げた。
「はい」
答えると、「俺だ」という清司郎の声。
千春は慌てて手の中の物を掛布団で隠した。
千春が鯉の餌やりを任せられるようになって一週間が過ぎた。
一緒に住んでいるとはいえ八神総合病院のトップ外科医である清司郎は忙しい。
あまり家にいないから千春が彼と顔を合わせるのは朝か、昼間の散歩の時。
夜は遅くなることが多いから部屋に来るのは珍しい。
「どうぞ」と千春が答えると、ドアが開いて清司郎が入ってきた。
白衣こそ着ていないものの、まだ部屋着に着替えていないからおそらく帰宅したばかりなのだろう。
時計を見ると午後十時を回っていた。
彼からは毎日九時には寝るようにと言われている。
「電気がついていたから来てみたんだ。まだ寝ないのか」
清司郎は椅子を持ってきて、千春のベッドサイドに座る。
千春は布団の上の手をもじもじさせた。
「う、うん……。ちょっと眠れなかったから」
適当なことを言って、千春は彼から目を逸らす。
清司郎が「ふうん」と言って眉を上げた。
ベッドに入っていた千春はコンコンというノックの音に顔を上げた。
「はい」
答えると、「俺だ」という清司郎の声。
千春は慌てて手の中の物を掛布団で隠した。
千春が鯉の餌やりを任せられるようになって一週間が過ぎた。
一緒に住んでいるとはいえ八神総合病院のトップ外科医である清司郎は忙しい。
あまり家にいないから千春が彼と顔を合わせるのは朝か、昼間の散歩の時。
夜は遅くなることが多いから部屋に来るのは珍しい。
「どうぞ」と千春が答えると、ドアが開いて清司郎が入ってきた。
白衣こそ着ていないものの、まだ部屋着に着替えていないからおそらく帰宅したばかりなのだろう。
時計を見ると午後十時を回っていた。
彼からは毎日九時には寝るようにと言われている。
「電気がついていたから来てみたんだ。まだ寝ないのか」
清司郎は椅子を持ってきて、千春のベッドサイドに座る。
千春は布団の上の手をもじもじさせた。
「う、うん……。ちょっと眠れなかったから」
適当なことを言って、千春は彼から目を逸らす。
清司郎が「ふうん」と言って眉を上げた。