双子の貞子ちゃん
俺には父親がおらず、母親と俺、妹の3人暮らしだった
母親は家にいることはほとんどなく、たまに帰ってきたと思ったら不機嫌で、俺に気がすむまで当たっていた
その頃の俺はただ必死に耐えて、まだ小さかった妹を守ることだけ考えていた
そして、あの日
俺がいつものように妹の世話をしていた時だった
バンッ!!とひときわ大きな音を立てて母親が帰ってきた
「なんなの!!あんなに……ッチ!」
俺と目が合い苛立ちながら近づいてくる母親に危険を感じ、とっさに妹を安全なところに避難させる
「お前のせいだ…お前のせいで、私は!!」