双子の貞子ちゃん
最初はなかなか納得してくれなかったが、互いに折れ合ってなんとか着地点が見つかった
俺はバイトして、自分の部屋を借りたい
それだと、心配だから、借りる部屋は今4人で住んでるところの隣にすること
妹にも時間がある時は会いにくること
これが2人からの条件
それに従い、俺は隣の部屋を借り、バイトを始め、時々妹の迎えにも行った
バイトが終わり、帰宅する人たちで溢れる時間になる頃
いつもと違う道から帰ろうと思った
そこはいわゆる裏道で、薄暗い不気味な道だった
いつもより小走りで帰っていると、何かにドンっとぶつかった
「あ"あ?んだてめー!喧嘩売ってんのか!?」
突然の出来事に頭が回らなかった
それからは声も出せず、逃げる勇気もなく、ただただ暴力を受けるのに耐え続けていた
ガタイのいい男2人に蹴られ、殴られていると、昔、母親にされていたことを思い出した
やっぱり自分は殴られるために生まれてきたんだ
俺は人間じゃない。人形なんだ。