双子の貞子ちゃん



「……さっきまでの樹はもう死んだ。これからは生まれ変わって一緒に色んな思い出作ろう?」


ねっ?



そう言って笑った顔が月明かりに照らされて、ものすごく綺麗だった


俺はこの人についていきたい
自然とそう思った




次の日にはその綺麗な男の人に連れられ、シノさんたちに挨拶に行き、それからずっとあの4人にはお世話になってる



そして、俺が伊織さんを綺麗な男の人ではなく、女の人、それも同い年だと知ったのはしばらく経ってからだった






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