双子の貞子ちゃん
広い屋敷の庭を無邪気に走り回っていたあの頃
1つの出来事が、当時3歳だった私の生き方を変えた
その日は近くの公園にいた
華織と公園に行きたいとわがままを言った私
当時の華織は部屋でお絵かきをしてる方が好きな子どもだった
私が華織を連れ出し、後ろから数人の使用人たちが走って追いかけてくる
私はそれも楽しかった
公園に着いた私は、使用人たちと追いかけっこをしたり、わざと砂場に転んで使用人たちを困らせたりしていた
公園にいた使用人全員が、手のかかる私に気を向けていた時
ベンチに座って私たちを眺めていた華織が連れ去られた