双子の貞子ちゃん
「何で止めるんだよ!」
「抱きつくな!伊織さんに鼻水がつくだろ!」
「鼻水出てねーよ!」
それから鼻水が出てる、出てないで言い合う2人
「律、心配してくれてありがとうね」
私が言い合いをさえぎると、律がまた泣きそうになる
「…俺のせいっす。俺が毎日毎日、伊織さんのこと誘ってたから…樹に朝詳しく聞きました。体、大丈夫っすか…?」
俯いて話す律が、病室で私に抱きついた樹と重なって見えた
私が抱きしめると少しビクッとした後、私の制服の裾を弱々しく握る
「律のせいじゃないよ。それに、私は律に誘われて嬉しかったんだから。律、これからも仲良くしてね?」
「伊織さん…俺、伊織さんを守ります!総長たちより弱いけど、強くなります!」