双子の貞子ちゃん



体に響かないようにとゆっくり連れて行ってくれる律が優しくて可愛い


「ありがとう」

そう言うと嬉しそうに笑う




「こんちわーっす!!」



元気に入る律に引かれて私も中に入れば、そこは前来た時と少し様子が違った







「律、上に来いって」


辺りを見回す私をよそに、1人の男が伝言を律に伝える



「分かった。…伊織さん、上行きましょう」


繋いでる手にギュッと力が入り、ゆっくりと階段を上がっていく



「律、怪我してる子多いけど、何かあったの?」



ここに入った時、包帯を頭や腕に巻いてる子があまりにも多かった


「…総長たちから話があると思います」



そう言うと律は幹部以上がいる部屋のドアをノックした

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