双子の貞子ちゃん
「ほんとにな!花田んとこ行くっていきなり言い出したと思ったら、携帯も持って行ってねーし。…結局3ヶ月だぞ?」
トラが私の頭を軽く叩く。
トラの言葉に凪さんもみんなもうなづいている。
「ごめん。…みんなを巻き込みたくなかったの。……でも、私1人じゃ…、みんなの力を貸してください。」
被っていた帽子を取り、みんなに頭を下げる。
その拍子に視界に入るのは、ミルクティーの髪
これが本当の私、
みんながいたから、私は私でいられる。
ただの如月伊織として。