双子の貞子ちゃん
伊織の後ろから彼女の腕を掴み、きつく縛っていく男の部下と思われる男2人
「お前は用済みだ。」
突き飛ばすように離され、誰かに受け止められる。
「きぃさん…。」
樹の小さな声が聞こえたのか、連れていかれる伊織は振り返り、
ニコッと綺麗に笑った。
「………立てるか。」
「あ、……悪い。」
伊織を車に乗せ、去っていく音が聞こえなくなるまで誰も話さずにいた。
樹はどうやら湊に支えられていたらしい。