双子の貞子ちゃん




今まで静かに見ていた湊がシノの目を見て問いかけた。




「なに、まさかついて来る気か?」



じっとシノを見る湊に諦めたように肩をすくめるシノ




「別に止めはしないが、覚悟しとけよ。柊組との闘いだ、…気ぃ抜くと死ぬぞ。」



"柊組"

その名前はやはり知っているらしく、紅蓮の中にざわめきが広がった。



「シノさん!あの!きぃさんはいつ戻られたんですか!?」



ピクッと湊の肩が動いた。


「昨日帰って来たんだ。…よっぽど伊織が好きみたいだなぁ、あいつは。」




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