双子の貞子ちゃん




「花田から聞いたぜぇ、お嬢ちゃんあの藤咲なんだってなあ?それも、なかなか頭のきれる。」




じろじろと頭の先から足先まで舐め回すように見てくる。


何も言わず、ただ目の前の厳つい顔を睨みつける。





「ガハハッ!良い度胸だ。強い女は嫌いじゃねーよ?…それに、良いモルモットになりそうだ。」



モルモット、だと。



「楽しんでいきな、お嬢ちゃん。…変なことするなら、命…、かけろよ。」






「行くぞ伊織」




フッと気味の悪い笑みを向けられ、再び引っ張られ部屋に戻って行った。






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