双子の貞子ちゃん
2




あのパーティー以来、学校でも会ったら話すぐらいになってしまった



本当は昼休みとか放課後も一緒に過ごそうと誘われたが、それは断った


私は紅蓮じゃないし、1人の時間が好き




だから、今もお昼からの授業をサボって校舎裏のベンチにいる


この時間にベンチに寝そべるのは学校での1番の楽しみ




ポカポカと陽が当たり、気持ちよくなっている時、足音が聞こえた






「きぃさん!お久しぶりです!!!」



手を振って走ってくる可愛い子




「久しぶりだね。元気そうで良かったよ」


「はい!きぃさんも変わらず!お美しいです!」



「そんなお世辞いいから…今日はどうした?サボり?」




体を起こし、隣に座らせる


「校舎からきぃさん見えたので!最近会えてなかったから、きぃさんに会いに授業サボりました!」



これどうぞ!と嬉しそうにニコニコしながらココアを渡してくれる




「ありがとう。…あ、そういえば、この前もココアくれたよね?」



「はい!あの時は気持ち良さそうに眠ってたので起こしませんでした!俺だって分かりましたー?」


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