双子の貞子ちゃん
「湊のパンは何パンなのー?」
賑やかな空間でひときわ耳に入る華織の声
そっちを見れば、華織が湊に寄り添うように話している
とても絵になる2人
それを見て私は1人切なくなっている
この間から、散々経験したこの気持ち
頭いっぱいに埋め尽くされ、何にも集中できない
これは何なのかずっと考えてきた
"恋"
その言葉にたどり着いた時、自分の気持ちが1つのところに収まった気がした
それと同時に今度は無意識に目で追ってしまう自分がいた
彼の話をしてる女の子たちの会話が前以上に耳に入ってくる
これが恋
でも、この気持ちは気づかれてはいけない
私の中でそっとしてればいいんだ