オトコノキモチ



満足したのか、直人はそのまますやすやと眠ってしまった。



乱れたバスローブを静かに着直し、ベッドの端に腰掛けた。



いつ会ったかかは、曖昧だけれど、

なんとなく少し伸びた気がする直人の髪の毛。



あたしも、直人の横に寝転がった。



久しぶりに見つめる直人の寝顔。


今、1番近くにいるはずのその寝顔が、今日はいつにも増して遠くに感じてしまうのは、ただの思い過ごしなのだろうか。



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