オトコノキモチ
電車の窓から夕日がこぼれる。
"直人には期待しないんじゃなかったの?"
天使と悪魔の結論。
・・・そうだった。
あたしは直人に期待しない事にしてたんだ。
でもね。
あたし気づいちゃったんだよ。
もっと一緒にいたいだとか
ラブホテルばかりのデートは嫌だとか
お揃いのアクセサリーが欲しいだとか・・・
直人が困るようなことを口に出さないのは、直人から離れたくないからだってことに。
あたしがわがまま言ったことで、直人から終わりを告げられないように・・・
こんな直人だけど、昔も今も直人のことを好きな気持ちは変わらないんだ。
気持ちが冷めていたっていうのは、あたしの大きな勘違いで。
やっぱり会うと、直人のことが好きだと気づかされる・・・