再会したのは、二度と会わないと誓った初恋の上司
美味しい夕食を食べ、私は廊下の先にある自分の部屋に戻った。

フー。
今日も満腹。
こんな生活を続けていれば、ブタになる日も近いかもしれない。
夏になる前にジムにでも行こう。


庭に面した大きな掃き出し窓を開け、窓辺に座った。

吹き抜ける風が爽やかで気持ちいい。
どこからともなく草の匂いもするし、遠くの方からはカエルの鳴き声も聞こえる。
数か月前まで、こんな暮らしをすることになるとは想像もしていなかった。
そもそもなぜ、私がここにやって来る決心をしたのか。そこには話せば長い事情がある。
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