再会したのは、二度と会わないと誓った初恋の上司
「あ、副院長」
普段ここで会うことのない人物の登場に、スタッフのみんなも驚いている。
副院長自身は外科のドクターだから内視鏡に用はないはずだし、私に用事があってもPHSで呼ぶか部長を通じての伝言で直接ここに来ることなんてなかったのに、一体どうしたんだろう。
「仕事が終わったようなら環ちゃんに送ってもらおうと思ったんだが、いいかな?」
すでに白衣を脱いで帰り支度の終わっている副院長が立っている。
「ええ、もう終わりましたから」
パソコンでカルテ入力をしながら、返事だけする皆川先生。
いつの間にか塙くんも姿を消してしまった。
「じゃあ、環ちゃん帰ろうか?」
「え、ええ」
後始末を任せて帰るようで心苦しいけれど副院長には逆らえず、私は白衣を脱いだ。
「すみません、お先に失礼します」
「お疲れさま」
いつも通りの皆川先生にホッとしながら、私は内視鏡室を後にした。
普段ここで会うことのない人物の登場に、スタッフのみんなも驚いている。
副院長自身は外科のドクターだから内視鏡に用はないはずだし、私に用事があってもPHSで呼ぶか部長を通じての伝言で直接ここに来ることなんてなかったのに、一体どうしたんだろう。
「仕事が終わったようなら環ちゃんに送ってもらおうと思ったんだが、いいかな?」
すでに白衣を脱いで帰り支度の終わっている副院長が立っている。
「ええ、もう終わりましたから」
パソコンでカルテ入力をしながら、返事だけする皆川先生。
いつの間にか塙くんも姿を消してしまった。
「じゃあ、環ちゃん帰ろうか?」
「え、ええ」
後始末を任せて帰るようで心苦しいけれど副院長には逆らえず、私は白衣を脱いだ。
「すみません、お先に失礼します」
「お疲れさま」
いつも通りの皆川先生にホッとしながら、私は内視鏡室を後にした。