外交官と仮面夫婦を営みます~赤ちゃんを宿した熱情一夜~
私からの返事のあとは、もう言葉はいらなかった。
柔らかく微笑んだ晶さんに抱きしめられ、甘く深く唇を塞がれる。やっぱり口づけだけで蕩けてしまった私を、晶さんはじっくりと暴いていく。
お互い同意の上で体を重ねた、モルディブでの夜以来の触れ合い。
それなのに、耳や首筋が弱いことは熟知されているし、我慢できず声を上げてしまうほど背中が感じることを発見された。
ブラのホックを外され、背骨に沿って悪戯な指が滑っていく。それだけでベッドに横たわる体はびくり跳ね、背後からクスッと笑う気配を感じた。
追い打ちをかけるように、今度は柔らかい唇とさらりとした前髪が背中を這う。