もっと俺を欲しがって?
3食のご飯とおやつが生きがいの私にとっては信じられない回答だ。
「…もしかしてこの尋常じゃない眠気、眠いってか空腹すぎて意識遠のいているだけ?はは」
なんてノンキに笑ってらっしゃる場合じゃないよー!!
「これ、どーぞっ!」
私はポケットの中にあったいちごのクッキーを取り出して、神子戸様に差し出した。
「…なにこれ」
「いちごのクッキーです!私のめちゃくちゃお気に入りのやつ!最後の1個が奇跡的にポッケに入ってました!」
いつもは大好きすぎてすぐに食べちゃうんだけど、今回ばかりは午後の非常食にと思って残しておいた私、神!!
神子戸様は「…くっきー」とひらがな発音でそれを見つめたまま呟くと
「…いいの?お気に入りなんでしょ、きみの」
「全然バリバリ大丈夫です!むしろ神子戸様に食べて頂いた方がこのクッキーもラッキーといいますか!むしろ私がこのクッキーになりたいくらいでっ!!!」
「………」
……あぁア!!!
今思わずめちゃくちゃキモチワルイこと言った、私!?
これは神子戸様にドン引きされたこと間違いない。
「……なーんて、す、すみません…気持ち悪いですよね出直します…」
クッキーを引っ込めようとしたら、その手をパシッと神子戸様につかまれた。
「んーん、ほしい。ちょうだい」