【新作】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜


「もちろん、俺は愛してるけどな」

「……嬉しい」

 大翔さんと夫婦になって、美味しいスイーツをたくさん食べられてとても幸せだ。

「早くアップルパイ、完成させたい」

「ああ。完成させよう、絶対に」

「うん」

 わたしたちスリーデイズのスイーツ開発部なら、きっとやり遂げられる。

「最高の自信作になる予感しかないな」

「うん、絶対に最高なアップルパイを作るよ」

「楽しみにしてる」

 大翔さんのために、そしてスリーデイズのために、わたしは頑張る。

「大翔さん、また試食してくれますか?」  

「もちろんだ」

「ありがとう」

 大翔さんに認められたら、スリーデイズは最強のアップルパイが作れたってことになる。
 もう少し突き詰める必要はあるけど、完成はもうそこまで来てる。……絶対に、完成させる。
 わたしの思い出の味の、母のアップルパイを。たくさんの人に食べてもらいたい。

「大翔さん、今日の晩御飯何にしますか?」

「そうだな。 せっかくだから、近くに美味しいステーキの店があるんだけどそこでも行くか?」

「え?ステーキ? 食べたい」

「じゃあ行こうか」

「やった。ステーキが食べられるとか、嬉しい」  

 大翔さんオススメのステーキのお店に立ち寄ったたしたちは、美味しいステーキを食べてお腹いっぱいになって、家へと帰った。



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