【新作】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜
その時、大翔さんは「みんな、お疲れ様」と開発部の部屋へと入ってきた。
「ふ、副社長……!」
「大翔さん……?」
まさか大翔さんが来るなんて思ってなかった。
「みんな、アップルパイ完成おめでとう」
「ありがとうございます」
「由紀乃も、今日までお疲れ様」
「うん、ありがとう」
大翔さんは「みんな、ついにスリーデイズの看板スイーツのアップルパイが、オガタ・カナデの店で販売される。 これはとても素晴らしいことだ」と話し始めた。
「これはみんなの努力があったからこそ、実現出来たことだと思っている。みんなの努力がなければ、こんなに最高のスイーツを作ることが出来なかった。……ここまで頑張ってくれて、本当にありがとう」
わたしは大翔さんからの熱い言葉を聞いて、思わず涙が溢れてしまった。
「みんなの努力で、これからスリーデイズのスイーツ部門は大きくなっていくと感じている。いずれは、スイーツの冷凍食品などの開発も視野に考えていければと思っている。……だからみんな、これからもスイーツ部門を支えていってほしい」
大翔さんの熱い言葉に、片山さんの目にも涙が浮かんでいて、その瞳からキレイにその涙が流れた。
「みんな、本当にここまで頑張ってくれてありがとう。 本当に最高のアップルパイが出来たと思うよ」
「……副社長サポートのおかげです。 こちらこそ、本当にありがとうございました」
スリーデイズは、本当に最高の会社だ。