【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜
「わたしにとって大翔さんは、まさに神様的存在だよ。……出会ってくれて、ありがとう」
わたしは自分から大翔さんの唇にキスをした。
「由紀乃、俺こそありがとうだ」
「え……?」
大翔さんはわたしにもう一度キスをすると、「由紀乃との出会いは、俺も運命だと思ってるよ。 あの日由紀乃と出会わなければ、俺はここまでやってこれなかったと思う。……こんなに誰かを笑顔にするスイーツは、きっと作れなかったと思う」と話してくれた。
「大翔さん、ありがとう。 わたし、これからも大翔さんのそばで美味しいスイーツをたくさん作りたいって思ってる。 誰かを少しでも笑顔に出来るような、そんなスイーツをたくさん作りたい」
「ああ、たくさん作ろう。 誰かを笑顔に出来るような、そんなスイーツを。切磋琢磨してさ」
「うん」
わたしが今こんなに幸せでいられるのは、大翔さんのおかげだ。 大翔さんがいたから、今こんなにも幸せな日々を歩んでいけるのだと思う。
「ハート型のアップルパイみんなかわいいって言ってくれてるよ。嬉しいな」
「由紀乃のアイデアが、みんなを幸せにするんだなきっと」
「そうかな?」
「そうだろ」
わたしたちって、ちょっと変わった夫婦だと思う。 別に愛し合って結婚したとかじゃないけど、今はこんなにもお互いのことを思ってなんでも言い合える仲になった。
今はお互いに大好きだし、一緒にいることが心地よくて幸せだと感じている。