【完結】クールな副社長に、一億円で愛されることになりました。〜アップルパイに愛を込めて〜


「えっ!本当ですか!?」

 本当に!? これは夢じゃないよね……!?

「どう? やってみる?リーダー?」

「……もちろん、やりましょう。 これはスリーデイズのスイーツを世にもっと広めるチャンスです」

「そうね。やりましょうか」

 キッチンカーに出店するとなると、キッチンカーでも作りやすいスイーツを考えないと……だよね。

「メインはもちろんアップルパイにしようかと考えたんだけどね、アップルパイはオガタ・カナデの店舗限定での販売でしょ? そうなると、別のスイーツを考えた方がいいと思うのよ」

「……確かに、店舗限定なので別のスイーツを考えましょう。 アップルパイと同じくらい世に広まりそうな、美味しいスイーツをみんなで作りましょう」

 スイーツのキッチンカーか……。どのくらい出店するんだろう?
 しかもオガタ・カナデさん主催でやるのであれば、豪華なお店が多数出店されるはずだ。

「キッチンカーの出店は二ヶ月後だそうよ」

「二ヶ月後……ですか」

 二ヶ月でスリーデイズの更なる人気を目指すスイーツを作るのは、大変かもしれないけど頑張りたい。

「片山さん、すぐに打ち合わせをしませんか?」

「そうね。みんなを集めてくるわね」

「お願いします」

 キッチンカーのイベントに出店出来るなんて、夢みたいだ。 やるからには、スリーデイズのすべてをかけて美味しいスイーツを作ってみせる。
 誰もが喜ぶ、美味しいスイーツを。
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